歴史群像シリーズというと、図説などは充実しているものの、内容は物足りないといった感じのものが多いが、本書に関しては重要な部分はキチンと押さえられていて、しかも簡潔にまとめられており、読み応えは十分あるうえに、割と気楽に読める。
内容は城ボクの戦いや呉越の戦いなどの同時代の代表的戦闘の図説、諸子百家の解説、兵制・文化等の分析など充実している。
本書を読めばいかにして周王朝が衰え、いかにして強大な秦が誕生したのかが、容易に理解できるだろう。
専門家でもない限りは値段以上の価値があると言っていいほどの良著である。
以前から春秋戦国時代に興味があったので買ってみた。
私はこのシリーズの本を買ったのは初めてだったが、とても楽しめた。
「春秋戦国時代」という、数々の国が入り乱れ、英雄が出現しては消えていった複雑な時代であったが、それを絵や地図・写真等でよく補完されていたと思う。
中でも『春秋戦国Q&A』では「外国人宰相が大権を手に出来たのはなぜか」や、「遊説者は言葉の壁をどう乗り越えたのか」などを取り上げていて、初心者の私にとっては興味深かった。
それでもやはり流れを理解していた方がより楽しめるので、陳舜臣先生の『十八史略』等や宮城谷昌光先生の作品を読むことをお薦めする。
欲を云えば、人物伝をもう少し増やして欲しかった。
是非『春秋戦国人物辞典』として別の機会に出して欲しい。