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定価 : ¥ 1,200
販売元 : 中央公論新社
発売日 : 2000-03 |
本書は、もともと今から40年近くも昔に書かれたものですが、今の目で読んでみても決して時代の遅れをとっておらず、むしろ新鮮なイメージすら覚えます。こうした通史シリーズというのは、えてして教科書的な無味乾燥の記述に陥りがちですが、本書の場合には、政治・経済・文化・生活といった各分野に亘り、興味深いエピソードを交えつつ、一般読者向きに分かりやすく語られており、たいへん読みやすく出来ています。
内容的には、「都市国家から領域国家へ」、「宗法支配から国法統治へ」、「祭祀偏重から実力万能へ」などといった中国古代史のマクロの変遷を前提にして春秋時代と戦国時代の特徴を描き出しており、一言に「春秋戦国」と呼び習わされるこの時代について、たとえば春秋と戦国で何が変わったのか、それぞれの時代が中国史全体の中でどういう位置づけられるのか、といったことについて読者の知的好奇心を刺激してくれます。また、鉄器の普及に伴う生産力の向上が政治に及ぼした影響や、領域国家化や中央集権化に伴う権力関係の変化といった問題についても一通り押さえています。総じて言えば、単なる事実関係の羅列にとどまらず、歴史を学ぶ醍醐味を垣間見させてくれるバランスのとれた好著であると言えるでしょう。
かつて「東洋の歴史」シリーズの一冊として出版された当時、こんなに中國の春秋戦国時代を面白く記述した本があるのか、と一気呵成に読み通したことを記憶して居ります。
平易な文章で誰にでも分かり易く書かれているので、凡そ歴史に関心のある方々であれば、どなたにでも自信をもって推薦できる良書です。
かかる興味深い名作が文庫版で読めるとは、なんとも良い時代になったものではありませんか。
かつて「東洋の歴史」シリーズの一冊として出版された時には、こんなに面白い「春秋戦国史」があるのか、と思いつつ一気に読み通した覚えがあります。
それが今また文庫版で読めるとは、何とも素敵な時代になったものです。
中國史に関心のある方、歴史好きな方、何か興味深い本を読んでみたい方、それら全ての人々にオススメいたします。