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定価 : ¥ 693
販売元 : PHP研究所
発売日 : 2001-09 |
「北の龍」と「南の鳳凰」。
中国おける2つの文明の成り立ちとその後について記載されている。特に、南の「太陽(鳳凰)の文明」が日本へと伝来したとの内容は興味深い。
龍と鳳凰の文明から、話は現代の環境問題、これからの日中関係までおよび、作者のエッセイ的な一面も・・・・。
「北の龍」と「南の鳳凰」。
中国における両文明の成り立ちとその後について記載されている。特に、南の「太陽(鳳凰)の文明」が日本に伝来したとの内容は興味をそそられる。
龍と鳳凰の文明から、環境問題やこれからの日中関係への提言まで話がおよび、作者のエッセイ的な一面も・・・。
日本文明の根源を、中国江南地方に始まる稲作農耕文明と定義付け、現代における能天気な日本人に忠告を与える警世の一冊である。
中原の牧畜畑作農耕は、森林破壊を伴い、砂漠化を進めることになる。それに対する長江沿岸地方は、自然と共生出来、循環型文明である。古代中国においては、牧畜畑作は鹿や猪からヒントを得た龍をシンボルとし、江南地方は太陽の恵みを意味する鳳凰をシンボルとしたと、著者は述べる。
そして、古代より領土拡大を目指す龍の文明が、共生循環型文明を侵略する構図を描く。最新の遺跡発掘成果や、著者得意分野の花粉分析から、これらの結果を導き出し説得力に富む。
中国近世の清時代の森林消滅が、漢民族の周辺地域への拡散の原因と捉える。それに押し出されるよう!にして、稲作を携えた江南民族は、あるグループは西南へ進み苗族となったり、あるグループは東に進み倭国を造ったりしたとする。
最後に著者は、牧畜畑作文明の必然的覇権主義的要素のあることを説き、水資源を大切にする共生循環型文明が、骨までしゃぶりつくされないように警告を発している。
国際化・グローバルの甘い言葉の中に、危険な毒針のあることを知らせる一書である。