岡村 秀典
夏王朝―王権誕生の考古学
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| 価格 | 商品名 |
| ¥ 1,995 | 夏王朝―王権誕生の考古学 |
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よみがえる伝説の第一王朝 |
堯・舜・禹と言えば中国上古における伝説の聖王たちですが、最後の禹が王位を実子の啓に伝えたことにより、中国史上初の世襲王朝として夏朝が成立します。史書の記載によれば、内乱による王統断絶や国家復興といった経緯はありつつも、夏朝は17代に亘って中原を支配したのち、最後の桀に至って天命を喪い、ついに殷朝の滅ぼすところとなりました。
本書は、この夏王朝に関し、史書の記載を点検して歴史的存在としてのイメージを整理するとともに、考古学的な手法で伝承を検証することにより、この王朝の素顔に迫ります。
内容的には、夏王朝と新石器文化の関係、中心地の所在、支配と影響の地理的な範囲、社会・政治制度の概要などにつき、考古学上の発見や研究成果を存分に活用しつつ、実証に説き明かしていくものです。
著者は、遺跡や文物の背後にある「人」の営みの解明を心がけてきた由。それだけに、二里頭文化と二里岡文化の間の食生活や生活器具の相違などへの注目と、それらの意味合いについての考察には独特の視線が感じられます。
考古学に関する記述が大半を占めている関係上、遺跡の名前や土器の形式などが頻繁に登場します。読んでいて些か鬱陶しく感じることもありますが、れっきとした一般向けの書物であり、語り口も基本的には平易です。興味がなければ読むのが辛いと思いますが、中国史や考古学に少しでも関心をお持ちの向きであれば、さほど無理なく読めるのではないかと思います。

