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大室 幹雄

滑稽―古代中国の異人(ストレンジャー)たち

滑稽―古代中国の異人(ストレンジャー)たち

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定価 : ¥ 1,365
販売元 : 岩波書店
発売日 : 2001-12

価格 商品名
¥ 1,365 滑稽―古代中国の異人(ストレンジャー)たち
プロ『劇場都市』

本書は大室氏の全仕事上で重要な転換点となった、あの『劇場都市』の助走あるいは原型にあたるものだ。取り扱う中国史、中国思想史の時期がそうであるが、文体的にもすでに『劇場都市』を彷彿とさせる。大室ワールドの読者で、その世界の成り立ち、全体像、構造にも興味のある方、未読ならすぐにも読まねばなるまい。大室幹雄氏の仕事に未知ではあるが、中国思想史には興味をお持ちの諸兄にも、是非お勧めしたい。ここから大室氏の他の仕事に入っていかれるならば、なおのこと結構である。あなたの知的読書の枠を大いに広げられることであろう。

じつは、わたしもそれが好きなのよ

白川静は柳田國男や折口信夫の民俗学をとりいれて、小学ないしは漢字学に静かな革命をひきおこした。
大室は人類学や宗教学をとりいれて、中国史に革命を起こそうというようである。そのさい、強力な槓桿(てこ)は、善くいえば絢爛豪華、悪しくいえば、けばけばしくも騒がしい文飾である。
「かれの言うことは正しいと思う、でも言い方が好かないので、賛成しない」
無論、前半に強調をおく。
付論の調子で語ってね。
孔子、諸子百家が東奔西走し、諸王が逸脱奇矯のふるまいをする様のうらに、古代社会の構造を垣間見たい。

道化としてのコンサルタント

孔子とか孟子とか、漢文や歴史の授業で出てきた諸子百家の人たちは、ふつうは哲学者や思想家だと思われています。でも、実際にはかれらは、諸国の皇帝に国の運営手法を教える、国家経営コンサルタントでした。礼も法も、すべて国家経営手法で、いまのBPMやリエンジニアリングと同じことだったのです。
さらにこの経営コンサルたちは、一方ではひたすらベラベラしゃべりまくるだけが能の、なんとピエロの一種でもありました。
本書はそういう新しい光で古代中国の「思想家」たちを見直した名著です。そしてそこから、古代中国の宇宙論や世界像まで浮かび上がってくるのはひたすら見事。漢文の授業に退屈したあなた、そしていまコンサルタントとして活躍している(あるいはそれを雇っている)あなた。コンサルを見る目が変わりますよ。

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