渡部 昇一
中国・韓国人に教えてあげたい本当の近現代史
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定価 : ¥ 1,575
販売元 : 徳間書店
発売日 : 2005-07-22 |
国家において歴史認識が異なるのは、当然のことである。
例えば、アメリカ合衆国において英雄である初代大統領ワシントンは、イギリスにおいては、重大な植民地を独立させた反逆者である。ジョーク好きのイギリス人のパロディー物を読んでいると「アメリカ植民地のブッシュ総督代理」などという表現が出てくるが、イギリス人もアメリカ人も目くじらを立てないだろう。
人類の歴史において、戦争は、常にあったし、その原因は覇権主義であることもあれば、自衛に名を借りた侵略であることもあれば、地政学的観点からの自衛策であったこともあろう。
また、人類の歴史において、先進国が当時のみ開発国を植民地にするのが当然の時代があったことも事実である。被植民地は一方的に搾取されたのかもしれないが、他方、先進国の進んだ文化に接する機会もあった。
21世紀の現代の視点で捉えたときに、戦争は悪であり、植民地経営は悪であるということは一つの価値基準になっているけれども、歴史を論ずるに当たっては、その当時の、その当事国の置かれた状況を周辺国の動き、その他ありとあらゆる観点から見ていかなければ、真の理解は生まれまい。
中国、韓国の「反日感情」なるものは、納得はしないが理解は出来る。かの国の人たちには、不愉快な点が多々あろう。しかし、全部が悪なのか?どこまでもどこまでも永久に謝罪しなければならないのか?時として「反日感情」は、かの国の正常が不安になる要因が生じた時に政治的に利用される傾向にあるだけになおさらである。
渡部氏の指摘は、冷静な中国人、韓国人にも分かってもらえるであろうが、彼らが、それを本国で伝えることができるかといえば、それは無理ではないでしょうか?
ちなみに、中国は、かつて韓国を「属国」としており、韓国は、これを甘んじて受け入れて「献上」していたことは忘れてしまったのであろうか?中国王朝のうち多くが、ベトナム、ラオス、カンボジアなどを「属国」としていたことは忘れてしまったのであろうか?
中国は、今日本に要求しているような様々な謝罪や過去の清算をかつての「属国」にしたのであろうか?韓国は、今、日本に要求しているような謝罪や歴史認識の誤りについて、かつての宗主国中国にも要求しているのであろうか?
本書は、シナにおけるダブルスタンダードを指摘します。イギリスはシナ(当時の清)に
アヘン戦争を仕掛けました。 シナは敗れた賠償責任として香港を奪われ、イギリス領
になりました。アヘン戦争は当時の価値観でも問題でしょうが、現在ならモラルハザー
ドとして国際社会の非難を受けるのは必至でしょう。史実として現在の教科書に掲載さ
れ、万人の知るところです。 香港は97年7月1日に中共に返還されましたが、この際、
イギリスの謝罪は無かったし、中共が謝罪を要求したこともありませんでした。一方で、
シナがイギリスの教科書に干渉したという話も聞いたことがありません。度重なる謝罪
に応じ、さらには教科書の修正をも厭わない日本は、要するに溺れる犬。叩きまくれと
いうことなのでしょう。シナの二枚舌を見逃してはいけません。
渡部節に溢れた本です。中国人は、漢字を使っているから日本は中国の亜流の文化だと主張していますが、ラテン文字を使っているから欧州はイタリアの植民地だと言っているのと同じ荒唐無稽な主張と論破しています。
清の支配者満州人は中国人では無かったこと、ご存知でしたか?
満州はあの当時モンゴルと同じ騎馬民族の満州人の国であって、漢人(中国人)の国・地域では無かったことを「紫禁城の黄昏」を例に展開しています。
中国の主張がいかに矛盾に満ちたものかはっきりしてきます。
翻って、日本でまだ主流の左翼史観の何故を説明しています。ソ連の指示で国家転覆を図っていた共産党は武装しており、警官が50人以上犠牲になっていたことは衝撃でした。国家転覆の犯罪者の視点からなら、戦前は抑圧で暗かったとなるのでしょう。
中国でも今、国家転覆罪でジャーナリストが投獄されています。共産党や社会党が天国と言っていた中国は暗黒国家ということになります。
マッカサーも朝鮮戦争以後、日本を潰してしまった愚を悟って、議会でそれを証言しています。
皆さんの常識を変えるきっかけになる本です。