岡本 隆司
属国と自主のあいだ―近代清韓関係と東アジアの命運
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| 価格 | 商品名 |
| ¥ 7,875 | 属国と自主のあいだ―近代清韓関係と東アジアの命運 |
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清韓の宗属関係を実証的に分析 |
東アジア世界の伝統的秩序は中国主催の「朝貢システム」であり、朝鮮やベトナムなどは中国の「藩属国」であった、などとモノの本には書かれていますが、この「藩属国」とか「宗属関係」とは一体何なのでしょう。中国と藩属国、それぞれの権利・義務はどこでどういうふうに規定されていたのでしょうか。
筆者は、これまで半ば「自明の概念」視されてきた清韓の宗属関係につき、改めて検証が必要との問題意識の下、多言語の膨大な史料を駆使して19世紀後半における清韓関係の動態を実証的に分析していきます。そして、「属国自主」と言われる朝鮮固有の主権のあり方については清韓間の理解にもともと大きな温度差があり、朝鮮開国の過程でこれが顕在化していき、ついに東アジア国際政治の火種となっていく様子が見事に説き明かされています。
東アジア世界の歴史的構造を考える上で、かつての冊封体制や朝貢システムをどう考えるかというのは大切な問題です。本書は、そうした分野で、ザックリ型のイメージ論を超えた実証的な分析を提示するものであり、今日のアジア・太平洋地域の戦略環境を考察する上でも、重要な示唆を汲み取り得るものと思います。

