 |
人気ランキング : 54686位
定価 : ¥ 500
販売元 : 角川書店
発売日 : 1998-11 |
中国と台湾。この二つの国家の狭間を生きたケースは、アジアの歌姫のテレサ・テンさん、世界のホームラン王の王貞治氏が有名だが、その歴史は、蒋介石を筆頭とした宋家の人々によって形成された。 孫中山が三民主義を掲げ、清王朝を打倒した頃アメリカで、洗練された教養を受け、敬虔なクリスチャンとなった三姉妹。その後それぞれの伴侶を求め、したたかに生きてゆく。 三人の中でも、私の場合は次女、慶齢氏に共鳴致しました。取り分け、「中国は宋家のためにあるのでなく、宋家は中国のためにある。」には、孫中山の代弁者としての自覚を感じます。
NHKのドキュメンタリー番組で見て、映画(『宗家の三姉妹』)も見て、この本を手にしました。孫文夫人となる次女、蒋介石夫人となる三女に比べて地味ですが、影の主役はその間をうまく泳ぎ渡り、財を築いた長女一家ではないかと思いました。
ニュースで、宋姉妹の最後の一人が亡くなったという記事を読み、その後、この本を見つけ、読んでみました。このような、歴史的な人物モノには不必要に難しい言い回しを使ったりして、すごーく読みにくくなっているものがありますが、この本は、とても読みやすかったです。
時代に翻弄された、宗家三姉妹についての話です。
歴史の教科書に彼女たち三人の名前は出てきませんが、三姉妹の次女と三女の夫である、孫文と蒋介石はみんな知っていると思います。長女の夫である孔祥熙は、他の二人に比べると知名度は落ちますが、蒋介石政権の財政担当として、蒋介石を支えていたようです。
彼らの妻となる三人は、アメリカの大学に入り、英語だけでなく、高い教養を身につけます。そして、その語学力と教養を生かして、それぞれの花を、伴侶となった夫のもとで咲かせていきます。でも、この三輪の花は1つところに咲くことができませんでした。このような結果になってしまったのは、彼女たちが元々違う方向を向いていたのか、それとも、選んだ伴侶の影響なのか…。
母国である中国の情勢だけでなく、アメリカやソビエトの大国の思惑に翻弄されながら、果敢に生きる女性たちのお話です。中国の歴史の歴史に興味ある人はもちろん、女性の生き方が描かれた本が好きな人にもお勧めです。
近代中国に生まれ、孫文、蒋介石、財閥孔祥煕に嫁いだ宋家の3姉妹を描くノンフィクション。戦争、革命、中国の歴史にぴったり重なる彼女たちの人生はとにかく壮大です。そりゃ映画にもなろうというもの。富んだ家に生まれた者同士姻戚関係になることは、欧米でも日本でもよくあることですが、この動乱時期に、3人の姉妹が、この3人の夫にというところは神話的ですらあります。そしてそのうち1人はつい最近迄存命だったわけですから、その歴史の神話にも非常なリアリティがあります。しかし誰がスゴイってこの3人の両親が一番スゴイですよ、この3人を産み、育て、嫁がせたワケですからね。
先頃百余歳で長逝した蒋介石の寡婦・宋美齢と、その姉二人の生涯が分かりやすく書き記されています。 20世紀初頭に中國の財閥の娘として生まれた三姉妹が、渡米して帰国したのち、それぞれに波瀾万丈の人生を歩んで行く興味溢れる内容ですから、誰でも一気呵成に読み通してしまうことが出来ますよ。 近代中國史を知る上でも彼女たちの存在には大きなものがあります。 お薦めの一冊です。